記録:妊娠6週目

最近疲れやすいのか眠くて眠くて、一日10時間くらい寝ています。仕事と家事以外何もできずTwitterの徘徊とソシャゲの周回しかしていませんでした。もう妊娠10週目(現時点)なのですが、なんとか今年中にはリアルタイムに追いつきたい。

 

食欲の減退&つわり?

この頃から、ものを食べたい欲がすとんと抜けた。お腹はすくのだが、食べたいものが思い浮かばない。物心ついたころから食べることが大好きで、休日には飲み屋を3軒ハシゴし、リサーチしたカフェで「めったに来られないから」とケーキを2つ食べるこの私が…。今までになかった感覚で本当に驚いた。痩せている綺麗な子って普段からこういう感覚なのだろうか。

食欲減退を追いかけるように、においや味の濃いものは食べられなくなったり、一人前の料理を完食することが難しくなった。栄養が取れるようにと夫が夕飯を作ってくれることが多かったのだが、ホタテの醤油バターソテーのにおいがダメで拒否してしまったり、会社の先輩たちとランチに行って一人前を食べきれず「美味しくなかった…?」と心配されたり、申し訳ないことも度々あった。(梅干しをのせた温かい素麺ばかり食べていた)今まで趣味≒食だったので、この時期はとにかくやることがなかった。ひたすら妊娠初期についてネットサーフィンをしていた気がする。6週目の終わりごろには1週間で体重が2㎏落ちた。嘔吐や動けない…という症状はなかったので、これがつわりなのか?と問われるとそうかも…?というレベルなのだが、自分の身体なのに自分の意志で動いていない感じが不思議だった。

 

初めての検診

5週目から正式に妊娠の診断が下りるとのことだったので、6週目3日目に産婦人科の予約を取った。幸いなことに今まで婦人系の大きな病気にかかったことがなかったので、産婦人科自体もほぼ初めてで緊張した。4~5週目に情報収集して決めたその病院は、最寄り駅から3駅の、ゆるやかな坂の上にあった。周りは閑静な住宅街だ。付き添いはなしで一人で来てください、とのことで、夫は家で待っていてもらった。本人は一緒にエコーを見て、「おめでとうございます」を聞きたかったと残念がっていたが、きっと今はどこも同伴NGなんだろうな。

仕事を早めに切り上げて、予約時間の16時ちょうどに着いて受付を済ませる。待合室では控えめな音量でお洒落な音楽が流れ、時々奥のほうから赤ちゃんの声がした。30分ほど待ったころ、診察室から声がかかる。中に入ると、30代後半くらいの男性医師と、同年代くらいの女性看護師さんがいた。妊娠は初めてですか、などの軽い質問にいくつか答え「では、早速エコーで見ていきましょう」と処置室に案内される。

処置室の椅子にはびっくりした。足が地上を離れ宙に浮き、その上ウィーンと電子音をたてながら横にパカッと開いたときは拷問器具みたいだな…と思った。医師と私(のおなか)の間にカーテンが下ろされていたのは気まずくなくて有難かった。カーテンの奥で何かが行われると、目の前の真っ暗なディスプレイが何やらもやもやと動き出した。黒一色の真ん中に、白い丸。「あ、赤ちゃんいますね。心拍確認できました」

(…えっ、どれ…?)医師の明るい声に咄嗟に判断できず、目を凝らす。そんな私の状況を察したのか「カスタネットみたいな、ピコピコ動いている点がありませんか?」と追加の説明をもらう。白い丸の中の、埃の反射?って思うくらいの小さな点。よく見ると少し細長くて、おたまじゃくしのような形をしている。その点が折りたたまれるように小刻みな動きを見せていた。「あ、これですね。見えました」

返事をしながら、私の中に私じゃない別の生命体がいるんだ、と不思議な気持ちになった。すごくうれしい!とか、感慨深い…じゃなくて、(すごいな、そんなことあるんだ…)って感じ。ニュートラルな感心が沸き起こった。そのあと、なんかに似てるなと思ったらあれだ、学研のエビ。夏休み前に小学校でチラシが配られる、学研の自由研究キットに、水で卵を戻すと孵化するエビの飼育キットがあったのを思い出した。白くて細長くて小さいからだろうか。診察が終わり、とりあえず安心ですね!と笑った医師曰く、2週間後の検診で予定日が分かるそう。あ、予定日、今日はわからないんだ。

「次の検診までに、母子手帳を作ってくださいね。診察費の補助が出るようになるので」(この日の検診費は7,000円くらいだった)

もう持てるのか、母子手帳…!今から向かえばギリギリ間に合いそうだから、もうこのまま役所行って作ってきちゃおうか。

 

母子手帳を作る

ということで、その足で役所に滑り込んで妊娠届を出した。届を一枚出して母子手帳を交付されて10分くらいで終わりかと思っていたのだが、ものすごい量の資料交付&それぞれの説明があり、閉館時間を過ぎてご対応いただいた(見通しが甘く本当に申し訳ございませんでした…)母子手帳のほかに、健診の補助券一式、子育てアプリの案内や産後ケアの制度など、だいたい30分くらい説明いただき、私自身のことを聞かれる面談のようなものもあった。妊娠が分かったときの気持ち(うれしい・とまどい・不安)のような設問に少し困ったりした。嬉しくないわけではないのだが、まだあまり実感がなく、喜び爆発!ワクワク!という感じでもない(とりあえず「うれしい」に丸をしておいた)

窓口の方は終始温かく、とても親切だった。私も夫も遠方出身で、実家が頼れないことが不安、と伝えると「そうですよね…」と共感してくださり、何かあればすぐに連絡してくださいね!と言ってくれた。近くに住む親類が「この辺は人口多いからあんまり子育て支援充実してないかも…」と言っていたので不安だったのだが、意外と支援はあるな、と思えたのも収穫だった。ここ数年で変わったのかもしれない(出産一時金が42万円→50万円になったのも今年からみたいだし、来年からは国民年金に加えて国民健康保険も4か月免除になるらしいと聞いた)出産費用、目玉飛び出るほど高いし、これから養育・教育に数千万単位でお金がかかると思うと眩暈がするので、支援が充実してくるのは本当にありがたい。まだ今後の見通しは全然立っていないので、行政支援の拡充、これからもどうぞよろしくお願いします…。

 

上司への報告

いつ職場に報告するのか問題。延々とネットサーフィンしたけど、決めの問題だなこれは…ということで、直属の上司にだけ早めに伝えることにした。今の業務は基本一人でやっているので、このあと体調不良で死んだら迷惑をかけるだろうと思ったからだ。1on1の時間、普段はくだらない話と簡単な報告しかしないので「オープン席でいいよね?」と上司。こんな日に限ってミーティングルームが空いていなくて焦った。「すみません、一瞬だけちょっと…」と5分だけ空いている個室に飛び込むと、速攻で「妊娠しました」と報告。個室に行く、で既に察していたであろう上司に「うん、だよね、おめでとう」と祝福の言葉を頂き、そのままオープン席で今後について話し合い(小声)

私が産休に入るまでの半年間で誰かしらの業務整理をするか新しい人を入れなきゃね、という結論になり、「早めに教えてくれてありがとう」と言ってもらえたので、このタイミングで伝えてよかったなと思った。「感慨深いねー、みんな人生のステップ進んでいくねー」「体調は大丈夫?」と気遣う言葉をたくさんいただいたのだが(いい上司)、私は周りの目が気になってうつろな返事をしてしまったかもしれない…申し訳ないです…。その他のチームメンバーや関わりのある人には、流産の可能性が高い12週を超えた、年明け頃に伝える予定。

 

7週目やること

母子手帳もらった&週末に両親が東京へ来るので、両親に妊娠を報告する!